2026年1月16日

大腸カメラ前の食事について
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、大腸がん・ポリープ・炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎など)の診断において、最も精度の高い検査のひとつです。検査の成果は、腸の中がどれほどきれいに見える状態かによって大きく左右されます。そのため、検査前の食事管理は欠かすことのできない非常に重要な準備になります。
大腸の中に食べ物のカス(残渣)が残っていると、視界を妨げるだけでなく、小さなポリープや出血などを見落としてしまう可能性があります。まれに、残渣をポリープやがんと誤認してしまうことさえあります。正確で安全な検査を受けるためには、決められた食事制限と下剤準備が不可欠です。
食事制限はいつから必要?
一般的には、検査の約3日前から調整を始めることを勧めています。最初の2日間は「できるだけ腸に残りにくい食事」に切り替え、前日はさらに制限を強めるイメージです。
避けたい食品とその理由
検査前に制限する食品の共通点は、消化されにくい・残りやすい・色が付く、という性質です。
以下は代表例です。
・海藻類(わかめ、昆布、ひじき)
・きのこ類(しいたけ、しめじ、えのきなど)
・こんにゃく、春雨
・豆類(枝豆、納豆、豆腐以外の大豆食品)
・繊維質の多い野菜(ごぼう、れんこん、たけのこ)
・サラダなど生野菜
・果物(特に皮や種のあるもの)
・玄米、雑穀米、ライ麦パン
・揚げ物や脂身の多い肉
・赤色や紫色のゼリー・ジュース(血液と見間違う可能性)
これらは腸に長く留まりやすく、排便後も残りやすいため、検査に影響を及ぼします。
食べられる食品のめやす
以下は腸に負担の少ない「低残渣食」と呼ばれるものです。
・白米、おかゆ、食パン
・うどん、そうめん、(※そばは不可)
・卵料理(ゆで卵、スクランブルエッグなど)
・白身魚、鶏肉(脂身は避ける)
・豆腐、やわらかい味噌汁
・よく煮た野菜(にんじん、じゃがいも、大根など少量)
味付けは普段通りで問題ありませんが、脂っこい料理や香辛料の強い料理は控えめを推奨します。
前日の食事のポイント
前日はできる限り軽めの食事にし、夕食は19~21時頃までに終えるようにしてください。
水分は十分に摂取することで、翌日の腸管洗浄(下剤)の効果が高まり、きれいな腸の状態に近づけることができます。
検査当日の食事
検査当日は固形物は摂取できません。脱水を防ぐため、水分補給は推奨されます。
摂取してよいもの:
・水
・麦茶、薄い緑茶
・スポーツドリンク
・透明なスープ
避けるもの:
・全ての固形物
・牛乳、乳製品
・濁りのある飲料、果汁入りの飲み物
しっかり準備することで検査精度が上がります
食事制限は負担に感じるかもしれませんが、大腸カメラは「毎回の準備の良し悪しで診断精度が変わる検査」です。
腸がきれいな状態ほど、小さなポリープや早期がんを見つけられる可能性が高まります。
つまり、食事準備はご自身の未来の健康に直結する大切なステップです。
ご不明な点があれば、遠慮なく当院スタッフまでお問い合わせください。
