大腸カメラでわかること|福岡市南区高宮・平尾駅の胃・大腸カメラ|しんかい内科・内視鏡クリニック|消化器内科

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大腸カメラでわかること

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2025年10月07日


大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は、肛門からスコープを挿入して大腸全体の粘膜を直接観察する検査です。
最新の内視鏡では粘膜の色や腺管・微小血管の模様、わずかな凹凸の変化までリアルタイムで確認できるため、大腸の病気を最も正確に診断できる方法です。
ここでは、大腸カメラ検査でわかる主な病気や異常についてご説明します。

腫瘍性病変(大腸ポリープ・大腸がん)
● 大腸ポリープ
大腸ポリープは粘膜が小さく盛り上がった病変で、腺腫性ポリープと呼ばれるタイプは放置すると一部が大腸がんへ進行することがあります(Adenoma-Carcinoma Sequence)。
最近では、平坦型や鋸歯状腺腫(SSA/P)といった、見落とされやすい前がん病変も注目されています。
大腸内視鏡ではこうしたポリープを正確に見つけ、その場で切除(ポリペクトミー)することが可能です。
● 大腸がん
大腸内視鏡は早期大腸がんの発見に最も優れた検査です。
色素内視鏡や拡大観察、NBI(狭帯域光観察)などの特殊な観察法により、わずかな表面構造の変化や血管のパターンを確認し、がんの深さ(深達度)を予測することもできます。
早期がんであれば内視鏡的に完全切除できる場合も多く、外科手術を避けられることもあります。

炎症性疾患(腸炎・潰瘍性大腸炎・クローン病など)
● 感染性腸炎
細菌やウイルスによって起こる腸炎では、粘膜の発赤やびらん、出血を確認できます。
原因が特定できれば、適切な治療へとつながります。
● 潰瘍性大腸炎・クローン病
いずれも慢性炎症性腸疾患(IBD)に分類され、若い方にもみられる病気です。
潰瘍性大腸炎は直腸から連続的に炎症が広がるのに対し、クローン病は腸のあちこちに飛び飛びで病変が生じます。
内視鏡で炎症の範囲や重症度を評価し、治療効果の判定にも活用します。
● 虚血性腸炎・薬剤性腸炎など
一時的な血流障害や薬の影響で起こる腸炎も観察できます。
粘膜の変色やびらん、線状潰瘍など、特徴的な所見から診断につながります。

出血の原因検索
血便・下血がある場合、大腸内視鏡は出血源を特定できる唯一の検査です。
ポリープ・憩室・炎症・腫瘍など、さまざまな出血原因を直接確認でき、必要に応じて止血処置をその場で行うことも可能です。

憩室性疾患
加齢や便秘などにより大腸の壁にできる小さな袋(憩室)は、多くの方にみられます。
炎症を起こすと憩室炎、出血すると憩室出血となり、内視鏡で診断・止血できます。
再発を防ぐための生活指導も重要です。

その他にわかる病気
粘膜下腫瘍(GIST、脂肪腫など)
腸結核、放射線腸炎、アミロイドーシスなどの特殊疾患
外科手術後の吻合部の再発確認
異物・寄生虫の確認 など

最新技術による高精度診断
当院では、高解像度スコープ・NBI・拡大内視鏡などの最新機器を導入しています。
これにより、1mmにも満たない早期病変を見逃さず、高精度の診断が可能です。
また、当院で採用されているAI内視鏡診断支援システムを活用することで、ポリープ検出率の向上にも努めています。


まとめ
大腸内視鏡検査は、がんの早期発見だけでなく、炎症や出血、良性疾患まで幅広く評価できる検査です。
定期的に検査を受けることで、大腸がんの予防や早期治療につながります。
便潜血検査で陽性になった方、血便がある方、家族に大腸がんの方がいる場合は、一度しんかい内科・内視鏡クリニックへご相談ください。

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