福岡市南区高宮の西鉄平尾駅そばにあるしんかい内科・内視鏡クリニックの院長の新海です。

本日は消化器内科および肛門科を専門とする当院で可能な検査についてお伝えしたいと思います。

当院で施行できる消化器・肛門検査

①　肛門鏡検査

肛門鏡は、肛門から透明な円錐状の筒を直腸内まで挿入し、光を照らしながら下部直腸～肛門部までを観察する検査になります。正直、直腸の検査としては不十分ですが、内痔核の診断やその位置を確認する検査としては、非常に有用です。内視鏡検査とは異なって診察室で簡単に施行可能な検査です。

②　血液検査

消化器内科にとって血液検査は非常に重要で、貧血や炎症反応のcheck、肝胆道系・膵臓機能の評価、腫瘍マーカー測定、感染症の有無など、様々な場面で必要となってきます。当院では多くの項目が外注となっていますが、緊急的処置(手術など)が必要な重症な患者様を見逃さないようにするために、血球計数とCRPのみは院内で測定できるようになっています。

③　胃カメラ・大腸カメラ

消化器内科を掲げているクリニックのほとんどは、胃カメラ・大腸カメラが出来る体制にあるでしょう。内視鏡検査は、消化器内科の主な仕事であり、患者様の消化器内科を受診する理由の一つはこの検査を受けるためではないでしょうか。胃カメラは咽頭→食道→胃→十二指腸を内視鏡で観察する検査で、大腸カメラは回腸末端～肛門を内視鏡で観察する検査になります。この検査を行うことで、炎症性疾患、潰瘍、腫瘍、ポリープなど消化管の内腔より色んな疾患を診断することができます。当院の内視鏡の特徴は、CAD EYEという富士フイルム社製のAI機能を搭載しており、特に大腸カメラにおいて腺腫や癌などの腫瘍性病変の検出率が高くなっております。腫瘍の検出率の高さ＝内視鏡検査の質であると思っていますので、当院で内視鏡検査を受けていただく方には非常に満足度の高いものを提供できているのではないかと自負しております。また、日帰りでの大腸ポリープ切除を行っていますので、気軽にご相談ください。

④腹部超音波検査

腹部超音波検査は腹部超音波検査（腹部エコー）は、体に害のない高周波の音波（超音波）を使って、お腹の中の臓器の状態を画像として映し出す検査です。痛みもなく、被ばくの心配もないため、妊娠中の方でも安心して受けられる安全な検査です。様々な領域で使用されている機械ではありますが、消化器においては、肝臓・胆嚢。胆管・膵臓などの病変(腫瘍や結石など)を検査する目的で施行されております。

⑤CT検査

CT検査（コンピューター断層撮影）は、X線を利用して体の内部を断面状に撮影する画像検査です。通常のレントゲンでは把握しづらいような小さな病変や、複雑な臓器の構造を詳しく観察することができ、病気の早期発見や正確な診断に役立ちます。撮影された画像はコンピューターで処理され、体の断面が鮮明に映し出されるため、その画像をもとに臓器の状態や異常の有無を判断します。CT検査で観察できる部位は多岐にわたり、腹部では肝臓、膵臓、胆のう、腎臓、腸、膀胱などの臓器の状態を把握でき、腫瘍や炎症、結石などの異常を見つけることができます。また、血管の走行や動脈瘤の有無、骨折や脊椎の異常なども詳細に確認できます。当院では、富士フイルム社製の16列マルチスライスCTを導入しており、従来の装置と比べて撮影スピードが速く、より精度の高い画像が短時間で得られます。これにより患者様の息止め時間や拘束時間が短縮され、高齢の方やご体調の優れない方にも負担が少なく検査を受けていただけます。また、最新の画像処理技術により、放射線の被ばく量を抑えながらも鮮明な画像を得られる点も大きな特徴です。CT検査は、病気の診断や治療方針の決定だけでなく、健康診断や人間ドックにおけるがんや動脈瘤などの早期発見にも役立ちます。多くの消化器内科はこのCTを保有していないので、腹痛に対するアプローチが不十分で総合病院に紹介せざるをえないあったり、重要な疾患の見逃しがあったりという話も聞きますし、そのようなことがあることも容易に想像できます。当院では、検査結果を速やかに医師が確認し、当日中に結果説明を行う体制を整えています。検査についてご不安なことやご不明点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。

当院では、以上のような検査体制を整えて、消化器・肛門診療を行っております。「総合病院と同じような医療を、クリニックで気軽に受けていただけるように」をコンセプトとしてやっていますので、福岡市南区のお住いの方はもちろん、その他の福岡市内の方も安心してご利用いただけたらと思います。