2025年5月26日
福岡市南区高宮にあるしんかい内科・内視鏡クリニックの院長の新海です。

「お腹が痛い日が続いている」「市販薬を飲んでも治らない」
こうしたお悩みは、多くの方が一度は経験されるのではないでしょうか。
腹痛はよくある軽い症状で済まされることが多いですが、放置しておくと重い病気が隠れている場合もあります。
今回は、腹痛の原因や考えられる病気、受診のタイミングについて解説します。
★腹痛の種類|どんな痛みがどこにあるかがポイント
腹痛は、痛みの種類・場所・続く期間によって原因が異なります。
みぞおちがチクチク痛む:胃炎、胃潰瘍、逆流性食道炎など
下腹部がシクシクする:大腸炎、過敏性腸症候群、便秘など
突然の激しい痛み:急性虫垂炎(盲腸)、膵炎、胆石発作、尿管結石など
食後に痛みが出る:胃もたれ、胆のうの異常、膵臓疾患の可能性も
★考えられる病気としては・・・
◆ 一過性の原因
暴飲暴食
ストレスによる胃腸の緊張
一時的な便秘や冷え
◆ 慢性的な病気の可能性
過敏性腸症候群(IBS)
ストレスや生活リズムの乱れによる下痢・便秘を繰り返す症状
機能性ディスペプシア
胃カメラで異常がないのに胃の不快感や痛みが続く状態
胃・十二指腸潰瘍
空腹時にみぞおちが痛み、悪化すると出血することも
消化器系の癌
下腹部の不快感、便通異常、血便が見られることもあります
★こんな腹痛は要注意|すぐ受診しましょう
以下のような症状がある場合は、重篤な病気が隠れている可能性がありますので放置せず早めに 受診してください。
数日以上続く腹痛
発熱、吐き気、下痢を伴う
食欲低下、体重減少
血便や黒い便が出る
市販薬で改善しない、再発を繰り返す
★当院での診療|検査と治療について
当院では、腹痛の原因を丁寧に問診・診察し、必要に応じて以下のような検査を行います。
超音波検査(腹部エコー):肝臓・胆のう・膵臓などの異常をチェック
内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ):消化管の粘膜の状態を詳しく観察、がんを検出 CT検査:腹部内臓全体を確認することが出来、腸穿孔など危険な病気を検出 血液検査・尿検査・便潜血検査:炎症や出血の有無を確認
できる限り苦痛を抑えた検査と、専門医による正確な診断・治療をご提供しています。
「気のせい」で済ませず、早めに相談を
腹痛は軽い不調に見えて、重大なサインであることもあります。
特に「いつもと違う」「症状が長引いている」と感じたら、自己判断せず、医療機関にご相談ください。
福岡市中央区・南区で腹痛や胃腸の不調にお悩みの方は、しんかい内科・内視鏡クリニックまでお気軽にご相談ください。